(訳注 438) キュ−ビット尺 cubit
腕尺を言う。肘から中指の先端までの長さで、1 キュ−ビットは 凡そ 43.2 - 53.3 cm.である。
(訳注 439) パルテネス Parthenes
<処女 virgin>の意で、古代ギリシャの女神 特にアテ−ナ女神の添え名である。
(訳注 440) デメトリオス・ポリオルケテス Demetrios Poliorketes
B.C.336 - 283 年。マケドニア王で在位 B.C.294 -283 年。アンテイゴノス一世の子。デイアドコイの戦争に父を助け B.C.307 年カッサンドロス Kassandros とプトレマイオス Ptolemaios からアテネを解放したが、301 年イプソス Ipsos で敗れて勢力を失った。294 年にマケドニア王となったが、ピュロス Pyrrhos にマケドニアを逐われ、セレウコスに捕らえられた。
(訳注 441) オ−ジ− Orgy
古代ギリシャ・ロ−マの乱飲、乱舞の大酒宴で祝ったデイオニソス神又はバッカス神の秘密祭である。
(訳注 442) ナルテックス nartex
<拝廊><入口の間>の意。初期キリスト教会堂やビザンチン教会堂で 入口と身廊部との間に設けられた横に伸びた玄関広間で、本堂に入ることを許されない懺悔者や洗礼志願者のための空間である。又一般に教会堂の入り口の門をこの名で呼ぶこともある。
(訳注 443) モスク mosque
イスラム教の礼拝堂。内側の正面壁に聖壇ミフラ−ブがあり 信者が床に跪き、メッカに向かって礼拝出来るようになっている。アラビア語の masjid(ひざまずいて拝む場所の意)から出ている。
(訳注 444) ル−ブル美術館 Louvre
13 世紀初期の城塞を 16 - 19 世紀になってルネサンス風に改築した パリのセ−ヌ河 Seine 畔にある旧王宮で、その壮麗な姿は フランス・ルネッサンス建築の典型とされる。現在は美術館である。
(訳注 445) エンケラダス Enceladus
ギガントマキア Gigantomachia の戦いで アテ−ナ女神がエトナ火山 Etna をその上に投げ付けて 下敷きにして殺したギガ−ス族 Giants の名である。
(訳注 446) イオニア柱式 the Ionic Order
古代ギリシャ建築の三大オ−ダ−の一で イオニア人が始めた。柱にはベ−スがあり、普通 24 本の溝の付いた柱身は ドリア式に較べて細い。柱頭はヴォリュ−ト volutesと呼ばれる渦巻き形を形作り、その上部のア−キトレイブは 通例 3 つの水平帯に分けられるが、更にその上部のフリ−ズは 一続きの面として形つくられる。
(訳注 447) ロウトンダ rotunda
ラテン語の rotundus(円形の)に由来する。円形乃至それに近い 多角形のプランの部屋又は建物のことで、多くは ド−ム状の丸天井や丸屋根を持つ。円形空間は人々の宇宙観、生死観と深い関連を持ち、古くから墳墓や神殿の形態として用いられた。古代ギリシャの円形神殿トロス tholos も その一例で、ロ−マのパンテオン Pantheon( A D 2 世紀初め)は 最も壮大な円形神殿で、<ロトウンダ Rotunda>の代名詞で呼ばれた。
(訳注 448) ボトロス bothros
ギリシャ語で、地面にあけられた<坑><溝>の意。犠牲にされた動物の遺骸用の落とし坑として用いられた。
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