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アクロポリス美術館
 
 

○ このアクロポリス美術館が どのような類型に属するものであるかと言うならば、それは 美術館の展示品と特定の一つの考古学的な遺跡との間に 切り離すことが出来ない程の密接な繋がりを持ったものであって、同時に 社の遺物であるとか この遺跡とかから 根こそぎ持ち去られないで済んだものを収蔵しており、この聖なる岩山の上で出土した 比肩すべきもののない傑作品に見られる 荘重な着想とか 技法とかを示しているといったものであって、これは全く素晴らしいと同時に ユニ−クなものであり、人類の魂を奮い立たせるものなのである。既に幾千年も前のものとなった 礼拝の痕跡とも言えるこれらの傑作品に 人々が近付き易くするには、どのように展示すればよいのか、この傑作品を誰もが自分自身の一部であると どうすれば感じて貰えるか ということに、愛と励ましと知性と心のこもった 調査と細心の注意とを払って、ヤニス・ミリアデスは この財宝全体に精力を傾注したのである。

○ 過ぎ去った数百年の年月に橋を架け 想像力を逞しくして、どれもこれもの作品を そのもとあった場所に据えようと試み、或いは若しそうするのが気に入るのなら それが立っているのを是非見たいと考える その遺跡の上に据えようとする そういったアクロポリスの丘が、この美術館の中にあるのに出逢うことが出来るのである。この美術館の9 つの室の展示品は、どれもこれもが それ自身の個性を持ったものである。

           《 前     庭 》

◎  No.6454 馬の胴体の前半分の像

○ 後半身部はカットされている。背面に垂直の飾り板が付いていて、丸彫りに近い浮き彫りのように見えたものと思われる。B.C.6 世紀末の作品である。

◎  No. 6456 + 6457 2 頭の馬の胴体像

○ ペンテリコス山産の大理石で作られている。どちらの馬も後ろ脚で立ち上がっている。パルテノン神殿の西破風の一部分として くっ付いていたもので、アテ−ナ女神の戦車の一部分を構成していた。フイデイアスの手法である。

◎  No. 6458 - 6459 エレクテウム神殿の北面ポルテイコの建築部材

○ ペンテリコス山産の大理石で出来たコルニス(軒蛇腹)である。非常に繊細な装飾物で、波形の刳り形(葉と鏃)が付いている。B.C.5 世紀の末頃の作品である。

◎  No. 6460 + 3176 浮き彫りになった描写の付いた長四面の台石

○ 大理石で出来ていて、パライストラ palaistra(訳注 549)から採った場面を描いた狭い一面が 今一番良く残っている。リュシッポス Lysippos(訳注 550)の流儀で描かれた 背が高くてすらっとした運動競技者たちの身体が見られる。B.C.4 世紀末の作品である。

           《 入 口 広 間 》

○ このロビ−にはアクロポリスの丘の上の 色々違った場所から集められて来た出土品の寄せ集めが展示されている。

◎  No.1336 アテ−ナ女神の大理石の彫像で 頭部がない。

○ ヘレニステイック期の作品であるように見られるが、B.C.5 世紀末期の作品の摸作である。

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