◎ No.0991 アテ−ナ女神の下半身部分
○ 岩に気楽に腰を下ろしており、その岩には 盾が凭せ掛けてある。右腕は 後方に真っ直ぐ伸ばして 岩に掛けている。ヒマテイオンは 膝の辺りで集められて、交差した両足の辺りで 下に拡がっている。向かい合って ニケ女神の像が立っている。
◎ No.0994 多くの断片から出来た 厚板
○ 中央には トロフイに使われている木の幹がある。右と左とには ニケ女神の像が 2 体ある。左の女神は 手に持ったヘルメットを伸ばして、トロフイのてっぺんに 吊り下げているように見える。他の方の女神は 右足のサンダルを脱いで、素足で 祭殿に踏み入っている所である。動作に見られるバラエテイから見て、この作者が技巧に富み 才能のあった者であることが知られる。
◎ No.0995 翼の付いたニケ女神の像
○ ニケ女神は 向かって右の方に動いている。下着のキトンを 腰の辺りで ベルトで締めている。その右脚は(現在残っている限りでは) 美しいモデリングを示していて、明らかに 第一の平面にあるのが見られる。
◎ No.0999 他のニケ女神の胴体
○ 前方を向いて 立っていて、頭がない。
◎ No.1003 ニケ女神の胴体で、頭部がない。
○ 袖の付いていない 下着のキトンを着て、腰でベルトを締めている。ベルトの下の方の 襞の曲線の配列は、エレクテウム神殿のカリアテイド(女人像柱)の着衣を 想い起こさせる。
◎ No.1004 有翼のニケ女神の像の部分
○ 左手に盾を持って 前方に進み出ており、急いで トロフイか何かを 飾ろうとしている所である。
◎ No.1011 ニケ女神の像の下の部分
○ 向かって左の方に急いでいる女神が描かれ、襞が 美しく広い波を付くっている。
◎ No.1013 ニケ女神の胴体
○ 女神の手には 何処かの戦勝記念碑を飾る ヘルメットを持っている。横の襞が重厚なのに対して 縦の襞は軽やかで 対照的である。
◎ No.1014 ニケ女神の像の上の部分
○ ニケ女神は 少し許り向かって左の方を向いており、その 2 つの翼も亦 背景に向かって拡がっている。袖の付いていない 下着のキトンを着ており、その着衣の技法は、より重厚 より単調で、より厳しいものである。
◎ No.7098 反抗的な牡牛を取り押さえようとしている ニケ女神の像
○ 前方に向かって進む 力強い獣の突進に釣り合わせるために、女神は 右足を岩に掛ける必要がある。ニケ女神と動物の軸の線が 交叉しているのが、特徴的である。厚板の左側には ニケ女神が立ち、殆どこちら向きになって 前に進んでいる。それによって 全体の構成が出来上がっているのである。
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