(本文訳注 033) アレクサンダ-大王 Alexander the Great
B.C.356 - 323 年。マケドニア王で、在位は B.C. 336 - 323 年。父はフイリッポス二世、母はオリュムピアス Olympias である。即位後 ギリシャ諸市の反乱を抑えて覇権を確保し、B.C.334 年春 35.000 の兵を率いて 小アジアを平定した。更にエジプトに入って アレクサンドリア市を建設し、331 年には北上して バビロニア Babylonia等に進攻し、327 年には印度にも入った。323 年にバビロニアに帰り、アラビア遠征の準備中に病死した。在位中殆ど征戦に終始したが、交通路を整備して 経済の発展を促し、東西交通を容易にし、各地に植民市を建設して ギリシャ文化を弘布し、ギリシャ語を共通語とし、東西を融和した世界文明の形成に努め、ヘレニズム時代を実現した。
(本文訳注 034) アウグストス帝 Gaius Octavius Augustus
B.C.63 - A D 14 年。ロ-マ帝国の初代皇帝(在位 B.C. 27 - A D 14 年)である。庶民の家に生まれ、カエサル Caesar の養子となり、カエサルが暗殺された後ロ-マに帰り、B.C. 43 年 アントニウス Antonius 及びレピドウス Lepidus と第二次三頭政治を樹立して、属州のうちラテン的西方を分担した。後権力を一手に握って国家を再編成し、元老院を支配した。伝統を尊重し、古い道徳の昂揚・奢侈の抑制・軍規の引き締めに意を用い、芸術家、詩人、歴史家、法学者などを援助した。イタリ-と属州に多くの植民地を作り、首都ロ-マに種々な建造物の造営を行った。彼によって<ロ-マの平和>は確立され、国民の彼への尊敬は厚くて、B.C. 27 年には元老院は、<尊厳な人>の意のアウグストス尊称<Augustus>を奉呈した。 40 年に亘る輝かしい統治を行い、東方では皇帝崇拝が起こって、彼とロ-マ女神 Rome のために神殿が作られた。