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アクロポリスの丘の歴史
 
 

(訳注 111) プリュタネウム Prytaneum
<貴賓館>の意。古代ギリシャの各市にあった市役所で、時には外国使臣や国家の功労者を労うための 貴賓館として用いられた。そこにはヘステイア女神 Hestia に捧げられた聖火が 永久に絶やすことなく燃えており、植民する際には その火から点火された火が 植民地に移された。ギリシャ語ではプリュタネイオン Prytaneion 。

(訳注 112) ゼウス・ヒュパトス神 Zeus Hypatos
<最高神のゼウス神>の意である。

(訳注 113) アテ−ナ・ポリアス女神 Athena Polias
<ポリス polis(市)守護の女神>としてのアテ−ナ女神の呼称である。女神はこの名の下に アテネのアクロポロスの丘の上で祭られていた。

(訳注 114) クロノス神 Cronos
天空神ウラノス Uranos と大地母神ガイア Gaea との子で テイタ−ン神族 Titan に属し、姉妹のレア Rhea を妻として ゼウス神、ヘラ女神らを生んだ。恐らくギリシャ先住民族の農業豊穣神と見られる。ロ−マのサトウルヌス Saturnus に当たる。

(訳注 115) レア女神 Rhea
ウラノス神 Uranos とガイア女神 Gaea との娘で クロノス神の妻であり、 Mother of tha Gods と呼ばれた。その崇拝はクレタ島 Crete に発し 後小アジアの大地神と同一視され、キュベレ女神 Cybele と混同された。ロ−マのオプス Ops に当たる。

(訳注 116) デイ−ポリア祭 Diipolia
古代アテネで毎年催された 都市の守護神としてのゼウス神を祭った祭典で、普段はタブ−となっている屠牛が行われ、次いで模擬尋問と模擬裁判とが行われた。

(訳注 117) スキロポリオンの月 Scirophorion
アテネの一年の月の呼称の内 最後の 12 ケ月目に当たり、現在の 6 月頃に相当する。その第 12 日目に 穀物を夏の灼熱から守るのを祈った行進の行われる スキロポリア祭 Scirophoria が催された。

(訳注 118) ゼウス・ポリエウス神 Zeus Polieus
都市の守護神としてのゼウス神の呼び名である。

(訳注 119) ブ−ポニア祭 Bouphonia
古代アテネの祭典で、牡牛の屠殺の儀式がゼウス神の祭壇の前で行われる祭典である。

(訳注 120) エリクトニウス Erichthonius
神話的な古いアテネの王で エレクテウスと屡々混同される。言い伝えでは ヘパエストス神 Hephaestus の精液を拭き取って アテ−ナ女神が投げたその大地が身籠もって生まれ、女神がアクロポリスで育てて アテネ王としたとされる。

(訳注 121) エリュシクトン Erysichton
ケクロップスの子で、デルフイ Delphi からエイレイテユイア Eileithyia の古像を齎らしたが、その帰途若死したと伝えられる。

(訳注 122) アグラウロス Aglauros
ケクロップスの長女で アレス神 Ares との間に 一女アルキッペ Alkippe を得た。赤児のエリクトニウスを入れた函を開き、狂ってアクロポリスの丘より身を投げたとされる。アグラウリア Agraulia の祭りが 彼女のためアテネで行われた。

(訳注 123) ヘルセ Herse
ケクロップスの次女で エリクトニウスを入れた函を開き、姉アグラウロスと共に死んだとされるが、死なずに ヘルメス神 Hermes に愛され、ケパロス Kephalos の母となったともされる。

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