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アクロポリスの丘の歴史
 
 

(訳注 124) パンドロソス Pandrosos
ケクロップスの第三女で 人間の中で最初に糸を紡いだ女とされ、アクロポリスの丘の上で崇拝されていた。

(訳注 125) ヘパイストス神 Hephaestus
ギリシャの火と鍛治の神で、ロ−マのウウルカヌス Vulcanus に当たる。ゼウス神とヘラ女神との子で、跛で ナクソス島のケダリオン Kedalion に鍛治の術を学んだ。アフロデイテ女神を妻とし、オリムポスの神々の宮殿をすべて作った。

(訳注 126) ガエア女神 Gaea
大地を擬人化した女神で ロ−マのテルス Tellus に当たる。カオス Chaos に次いで生まれ、天空神ウラノス Uranos や テイタ−ン Titan たち始め 多くの神々を生んだとされる。

(訳注 127) パンドロセイオン Pandroseion  ( page 37 図 01 - No.51)
アクロポリスの丘の上の パンドロソスの神域を言い、エレクテウム神殿の二層重ねになった西壁の更に西側にあって、彼女の礼拝に奉献された社がそこにあった。

(訳注 128) クラナウス cranaus
アッテイカ地方の王で 大地より生まれたとされる。ケクロップスの子エリュシクトンが 子なく若死したので、最も有力な市民の彼が ケクロップスの王位を継いだ。

(訳注 129) アムピクテユオン Amphictyon
デウカリオンとピュラとの第二子で、クラナウス Cranaus の娘を妻とし、義父を逐って アテネの王となり、 10 年後にエリクトニウスに逐われた。アムピクテユオネイア Amphiktyoneia というギリシャ諸都市の宗教的同盟の創始者とされる。

(訳注 130) デウカリオン Deucalion
プロメテウス Prometheus とクリュメネ Klymene との子で、ゼウス神が堕落した青銅期の人間に対して 怒って大洪水を起こした時、父の忠告で箱船を作り、 9 日 9 夜漂流して生き残り ギリシャ人の祖となった。

(訳注 131) ピュラ Pyrrha
<赤髪の女>の意。エピメテウス Epimetheus とパンドラ Pandra との娘で、デウカリオンと共に ゼウス神の洪水に生き残り、その妻となった。

(訳注 132) ホメロス Homer
古代ギリシャの半伝説的な叙事詩人である。ギリシャ神話と伝説とを集大成した作品は 最初のギリシャ文学で、聖書と共にヨ−ロッパ文学の大源流である。

(訳注 133) イリアド Iliad
ホメロス作の叙事詩で、トロイ戦争第 10 年目の内の 49 日間の出来事を 劇的に展開した。アキレス Achilleus の怒りと悲しみ、ヘクト−ル Hector の妻子との訣別や勇戦、父プリアモス Priamos の悲嘆の場面などが有名である。

(訳注 134) パンアテナイコス Panathenaicos
イソクラテスが B.C. 342 - 339 年に行なった<パンアテナイア祭演説>を言う。

(訳注 135) イソクラテス Isocrates
B.C.436 - 338 年。アテネの弁論家、政治評論家。弁論学をソフイスト Sophist に学び、法廷演説を代作し B.C.392 年頃学校も設立し 修辞を中心に広い教養と道徳の研鑽を要求し、プラトンらの哲学者の学校と対抗して 名声を得た。

(訳注 136) テセウス Theseus
アテネの国民的英雄でアテネ王アイゲウス Aigeus の子。クレタ島でミノス王 Minosの娘アリアドネ Ariadne の援けを藉りて 迷宮を突破し、ミノタウル Minotaur を殺した。父の死後王位に即き、立憲的政府を樹立し パンアテナイア祭を創めた。

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