(訳注 161) イストミアン・ゲ−ムズ Isthmian Games
イストモス Isthmus 祭典の大競技会で オリムピア Olympia、ピュテイア Pythia、ネメア Nemea のものと共に 古代ギリシャ 4 大祭典の一つであって、海神ポセイドンのため コリント地峡で隔年開催された。
(訳注 162) イリッサス川 Ilissus ( page 39 図 02 - No.02 参照)
アッテイカ地方の心臓部のアテネ平原の中央を 北東より南西に流れるケフイソス川 Cephissus の支流に当たり、アゴラの中を流れていた。神話ではトラキアの山の洞窟に棲む北風神ボレアス Boreas が アテネ王の娘オレイテユイア Oreithyia をこの河畔で攫ったとされる。
(訳注 163) ポリス polis
古代ギリシャの都市国家で集住によって成立した。規模は小さく 砦を中心に展開した市部は城壁に囲まれアゴラを持ち政庁が置かれた。市民のみ参政権を持ち他に奴隷、メトイコイ Metoekoi(在留外人)が住んだ。市民は同族意識、同一信仰に結ばれ強い共同体意識を持った。その政治的活動は B.C. 4 世紀に衰退し始め、ヘレニズム期に独立を失った。
(訳注 164) アルゴナウツ Argonauts
<アルゴ− Argo の乗組員>の意。伝説の英雄イアソン Jason に従って アルゴ−という船に乗り 黄金の羊毛を捜すためにコルキス国 Colchis へ遠征した勇士たち。
(訳注 165) カリュドン Calydon
ギリシャ西部アイトリア Aitolia にあった古代都市。アイトロス Aitolus とプロノエ Pronoe との子 カリュドンがこの地の祖とされる。
(訳注 166) カリュドンの猪狩り
アルテミス女神 Artemis が放ち カリュドンの土地を荒らした巨大な野猪を狩るために カリュドン王オイネウス Oineus がギリシャ中のすぐれた勇者を多数集め、最後に王子のメレアグロス Mereagros がこれを殺したとされる。
(訳注 167) テッサリ−地方 Thessaly ( page 41 図 04 参照)
古代ギリシャの東北地域で ペネウス川 Peneios が広く流れるギリシャ最大の平野地域である。ミュケナイ期に漸くギリシャ青銅文化圏に入ったが ギリシャ世界では北方辺域に止まった。伝説ではケンタウル Centaur の母国で アキレウスの祖国である。
(訳注 168) ラピテス族 Lapithae
テッサリ− Thessaly の山岳地方に先住民族のペラスゴイ人 Pelasgians を逐い払って住んでいた 勇猛な民族である。その支配者の祖先は ペネウス川 Peneios に発し、その一人娘がアポロ神と交わって ラピテス Lapithes を生んだとされる。
(訳注 169) ピリト−ス Pirithous
ラピテス族 Lapithae の王。テセウスと共に地下界 Hades に下って ペルセポネ女神 Persephone を連れ出そうとしたが 果たさずに斃れた。
(訳注 170) メネステウス Menestheus
テセウスが冥界に降っている間に デイオスクロイたち Dioskuroi に連れ戻され 王座に即いたが、テセウスの帰国後 スキュロス島 Skyros に退いた。後トロイ戦争に参加し、木馬の勇士の一人である。
(訳注 171) ペテウス Peteus
アテネのエレクテウス王 Erechtheus の孫で、メネステウスの父である。
(訳注 172) トロイ Troy ( page 41 図 04 参照)
小アジア西北部 マルマラ海 Marmara から多少入った ヒッサリク丘 Hissarlik にある古代都市。ホメロスの叙事詩<イリアド>で知られ、トロイ文明の中心地。青銅器時代初期の B.C.2600 年頃からヘレニズム以後に到る 9 層の住居や 城壁が シュリ−マンによって発掘されている。ホメロスのトロイは その第 7 層であった。
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