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アクロポリスの丘の歴史
 
 

(訳注 195) プテイア Phthia
テッサリ−地方にあった古国で、アルカデイア王リュカオン Lycaon の子でアカイア人の祖とされるアカイオスの兄弟プテイオス Phthios がこの地に名を与えたとされる。

(訳注 196) アイオラス Aeolus
ポセイドン神とメラニッペ Melanippe との間の子で、ボイオテイア人の祖ボイオトス Boiotos は その双生児の兄弟である。後 母がイカリア Ikaria 王のメタポントス Metapontos と結婚し、アイオラスはアエオリア人の祖となったとされる。

(訳注 197) ドロス Doros
ヘレン Hellen とニンフのオルセイス Orseis との子で、ドリス人 Dorians に その名を与えた祖である。

(訳注 198) クストス Xuthus
ヘレンとオルセイスとの子。ペロポネソス半島の王で、エレクテウス Erechtheus の娘のクレウサ Kreusa を娶り イオニア人の祖とされる。

(訳注 199) アカエウス Achaeus
クストス Xuthus の子で ア−カエア人の祖である。ゼウス神 Zeus 又はポセイドン神 Poseidon の子ともされる。

(訳注 200) イオン Ion
クストス Xuthus の子で イオニア人にその名を与えた祖。エウモルポス Eumolpos の率いるトラキア人を破って アテネの王となった。

(訳注 201) エウリピデス Euripides
B.C.485 年頃 -406 年頃。アテネの三大悲劇詩人の内の一人である。アナクサゴラス Anaxagoras を師とし 生涯の大半をサラミス島の洞穴で 読書と執筆に送った。登場人物を写実的に描いたが、アテネでは余り理解されなかった。<トロイアの女>、<アンドロメダ>、<バッカイ>などが代表作である。

(訳注 202) ア−カエア地方 Achaea ( page 41 図 04 参照)
ギリシャのペロポネソス半島北西部の地方で 険しい山岳が多く、半島最大の都市パトラス Patras が その中心地である。古代には 12 の小都市が同盟国家を結成し 初期には 南イタリ−に植民団を送った。ア−カイア同盟は  B.C. 280 年に再編成され、以後 B.C. 146 年にロ−マの属州マケドニアに糾合されるまで ギリシャ最大の勢力を誇った。

(訳注 203) アエギアレア Aegialea
イオン Ion の死後 アテネ人が植民し、その名をイオアニア Ioania とした ペロポネソス半島北岸の地で、歴史時代にはア−カエア人に逐われて その名もア−カエア Achaea となった。

(訳注 204) メガロン Megaron
原義は<大室>の意。ミュケナイ時代の宮殿の王の居室。中庭に面した壁端内二柱式 in antis の玄関廊、前房及び主室から成る。主室は正方形に近く、中央に円形の炉が築かれ 壁際に王座が設けられ、四隅の木造円柱が煙抜きの付いた木造の平屋根を支えていた。ギリシャのブロンズ期時代の住居形式で ミュケナイ期には宮殿様式として普及した。このメガロンの形式が 後のギリシャ神殿の原型になったと考えられる。

(訳注 205) ナオス naos ( page 43 図 06 参照)
ギリシャ・ロ−マの神殿における石造壁に囲まれた長方形の内陣 つまり神像を安置する場所のケラ cella をギリシャ語でナオスと言う。周囲に列柱廊を作ることが多い。

(訳注 206) クソアノン xoanon
クソアナ xoana は複数形。原始的木彫り神像で、特にその原石や原木が容易に判るような 粗雑な像を言い、天から降ったと信じられた。

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