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アクロポリスの丘の歴史
 
 

(訳注 312) ヒポリュトス Hippolytos
テセウスとアマゾン女王のヒポリュテ Hippolyte との子で、狩猟とアルテミス崇拝に日を過ごしたが、継母パエドラ Phaedra の誘惑を拒絶して 彼女は自分が犯されたと偽って訴え、それを信じたテセウスの申し立てにより ポセイドン神に殺された。

(訳注 313) ニムフ Nymphe
山川草木や場所、地方、国などの精 又はその擬人化された女神で、若くて美しい女性とされる。水の精ナイアデス Naiades、森の精ハマドリュアデス Hamadryades、山野の精オレイアデス Oreiades などで、歌と踊りを好み 予言力を持ち、アルテミス女神に従って山野に狩りし 踊り狂い パンPan やサテユロス Satyros たちと恋をする。

(訳注 314) パ−ン神 Pan
アルカデイア Archadia の牧人と家畜との神である。上半身は毛深い人間で有髯 額に両角を備え、下半身は山羊で 足は蹄(ひずめ)のある姿と想像されている。身軽で山野を自由に馳せ ニンフたちを待ち伏せする。真昼時には木蔭で眠り 妨げる者に怒って恐怖 panic を送る。シュリンクス syrinx の笛の音楽を好む。ヘルメスとドリュオプス Dryops の娘との子とされている。

(訳注 315) アフロデイテ女神 Aphrodite
ギリシャの愛、美、豊穣の女神で、ゼウスとデイオネ Dione との娘とされる。全ギリシャ的な女神で、結婚、売淫、航海、戦争の女神として崇拝されるが、ヘパイストス神と結婚した以外には オリムポスの神々と関連のある物語りは少ない。

(訳注 316) エロス神 Eros
アフロデイテ女神とアレス神との子とされ、ギリシャの愛の神で ロ−マのキュ−ピッド Cupid に当たる。恐るべき神であったが、後に美しい若者で 気紛れで 薔薇の花の上を軽やかに歩む有翼の神となった。年代が下がると更に若くなり、弓と矢を持つ子供になってしまった。ボエオテイア地方のテスピアイ Thespiai では 単なる多産豊穰の神として敬われたが、原初のエロスの姿の名残りと見られる。

(訳注 317) アグロ−レイオン Aglaureionpage 37 図 01 参照)
アクロポリスの丘の北の麓 エレクテウム神殿の北方の真下辺りにあった社で、ケクロップスの娘のアグロ−ラスに奉献されたものである。誰かが国のため身を犠牲にすれば アテナイが勝利を得るという神託によって、アクロポリスより身を投じ、アテナイ人は感謝の印に このアクロポリスの山上に彼女の神殿を建て、若者たちはここで 最後まで祖国を防衛する誓いを立てたと伝えられる。

(訳注 318) アナケイオン Anakeion( page 37 図 01 参照)
アナケス Anakes 又はアナクテス Anaktes は<君侯>の意で、デイオスクロイの呼称。アナケイオンはこのデイオスクロイに献げられた社で、アクロポリスの丘の北の麓、アグロ−レイオンの社のやや南にあった。

(訳注 319) アポロ・アギュイエウス神 Apollo Agyieus
アギュイエウス Agyieus は 道路の保護者としてのアポロ神の添え名である。

(訳注 320) アグリッパス Agrippas
B.C.63 - 12 年。ロ−マの政治家、将軍、技術家。B.C. 31 年にアクチウム Actium の海戦で、アントニ− Antony とクレオパトラ Cleopatra との軍を破った。

(訳注 321) ピナコテカ Pinacotheca ( page 37 図 01 参照)
ピナコテ−クは 元々ギリシャ語で<絵の収集>を意味し、特にアテネ・アクロポリスの入口に建つ プロピュライア入口門の翼傍小屋に寄進画を奉納した所を この名で呼んだ。その後ペルガモンやロ−マでも 宮殿の絵画収納室をこの名で呼んで一般化し、ルネサンス以降は 画廊の意味で用いられた。

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