(訳注 322) ガイア・カルポフオラス女神 Gaea Carpophorus
<果実を齎らす大地女神 fruit - bearer>の意で、Carpophorus は 本来はデメテル女神 Demeter とその娘ペルセフオネ女神 Persephone との添え名である。
(訳注 323) スタデイウム stadium ( page 39 図 02 参照)
古代ギリシャの半円形で 周囲に観客席の付いた徒歩競走場を言う。近代のスタデイウムは 円形競技場に近い。
(訳注 324) ニムフの丘 Hill of the Nymphs( page 39 図 02 参照)
アクロポリスの丘の南西に プニュックスの丘と隣り合った丘で、斜面にハギア・マリア Hagia Maria 教会があり、頂上には 白いド−ムの天文台が立っている。
(訳注 325) <聖なる門> Secred Gate ( page 39 図 02 参照)
ケラメイコスの墓地内の右手奥にある門で、B.C.5 世紀始めのテミストクレスの城壁に設けられ、この門から聖なる道が始まって アテネの西 20 km.にあるエレウシスにまで通じていた。
(訳注 326) ポンペイオン Pompeion( page 39 図 02 参照)
アテネ市街とケラメイコス墓地との境辺りに B.C.5 世紀始めテミストクレスの作った城壁に設けられ、エレウシスに通じる聖道の通じていた<聖なる門><lera Pyli> と その東にある 立派な泉場を具えたデイピュロンの二重門との間に建てられていた遺構で、ここから パンアテナエア祭の行列が出発した建物であった。
(訳注 327) テセイオン Theseion( page 39 図 02 参照)
B.C.450 年頃にドリス式にイオニア式を混合して アゴラの丘の上に建てられた神殿で、非常に良く保存されているものの一つである。基壇の長さは 32 m.幅 14 m.で、ヘパエストス神に奉献された。フリ−ズやメト−ペにヘラクレスやテセウスの功業の浮き彫りが多かったことから 長い間アテネの盟主のテセウスの神殿と考えられて来ていた。
(訳注 328) <風の塔> Tower of the Winds( page 39 図 02 参照)
ロ−マ時代初期(B.C.1 - A D 2 世紀)のアゴラ入口正面に立っている 大理石造りの 8 角形の建物で、風の塔 Pirgoston Aeridon と呼ばれ、内部には 水時計が備えられていた。この塔の 4 つの面は 正確に東西南北を示し、壁の上部には 夫々の方向から吹いて来る風の神が浮き彫りにされている。
(訳注 329) オリムペイオン Olympeion ( page 39 図 02 参照)
オリムポス山のゼウス神に捧げられた神殿で、B.C.515 年僭主ペイシストラトスが着工したが その失脚で中止され、A D 2 世紀のロ−マ皇帝ハドリアヌスの年代に入ってやっと完成した。コリント式の円柱 104 本が立つ壮麗な建造物で、金と象牙で出来たゼウス神の像が神殿内に安置されていたが、4 世紀のゴ−ト族の侵入の際 破壊された。
(訳注 330) ギムナジウム gymnasium ( page 39 図 02 参照)
古代ギリシャの体育施設を言う。通例広い長方形の中庭に 柱廊を巡らし、その周囲に 講演室、浴室、脱衣室などを配置する。学校のような教育上の機能をも兼ね備えていた。語源は 裸の意の<gymnos>である。
(訳注 331) アゴラの丘 Agoraios Kolonos( page 40 図 03 参照)
アテネのアゴラの西方にある低い丘で、B.C.450 年頃ヘパエストス神に奉献された テセイオン Theseion の名で知られる神殿が、この丘の上に立っている。
( 065 ) |