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アクロポリスの丘の上の記念建造物
 
  6)  神殿の南面
挿絵 16) カリアテイ−ドのポルテイコ
ステイ−ヴンスのスケッチ
 
 

○ この神殿の南面は パルテノン神殿と向かい合っており、その西端には カリアテイ−ドのポルテイコがあって、柱列の付いていない南側の壁面が 単調になるのを救っている。クレピドマには 段が 3 つ付いていて、この神殿の東と南の側面から ずっとこのポルテイコにまで続いて来ており、南の壁面では オ−ソスタテスと呼ばれる非常に大きい立方体の石が その上に載っている。幅の狭い大理石が 横に層になって連なって 壁面を形作っていて、オ−ソスタテスの石が この壁面の重量を支えている。

○ 壁の直ぐ上には 棕櫚模様とロ−タスの花との 浅目の浮き彫りの付いた 帯状の石があり、壁柱の東の端から始まっている。その帯状の石の上では イオニア式とレスボス島 Lesbos(訳注470)式の 2 本のサイメイション(冠刳形)が平行に走り、アストラゴロス(玉縁)が間に挟まって 2 つに分けている。突き出た渦形持ち送りのコンソ−ル console(訳注 471)が エピステユレ(台輪)を支えていて、この台輪は 最上部のサイマテイア cymatia(訳注 472)との間にあって 浮き彫りの付いたフリ−ズと 緩やかに三重に重なっており、その上に冠っている 大理石のフエシア fascia(訳注 473)とから成っている。

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