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アクロポリス美術館
 
 

◎  N0.1360 コレ−の大きい像

○ B.C.6 世紀の最後の 10 年間の作品で、像の高さは 2 m.にも達する。残念なことに 大部分が火災で損傷を受けている。併し 左足は比較的良く残っていて、前に出しており、その柔らかさは 全く特徴的である。若しこの像が もっと良く残っていたとすれば、恐らく 多くのコレ−像の中で 最も美しいものであったことであろう。キクラデス群島の作であるとも アッテイカ地方の作品であるとも言われるが、何れにしても イオニア地方の強い影響が見られる。

◎  No.0691 有翼のニケ女神(勝利の女神)の像で 頭部がない。

○ B.C.500 年頃の キクラデス群島の作品であると見られている。左方に向かっての動きが、生き生きとしている。

◎  No.1350 素晴らしい技巧の 浮き彫りの下半部

○ B.C.5 世紀の最初の数年間の作品で、左方を向いた女性の像が 描かれている。

◎  No.0068 帯状の浮き彫りの装飾が付いた 粘土製のピトス pithos(訳注 583)の断片

○ B.C.5 世紀半ばより やや古い作品であると思われる。粘土が未だ柔らかかった間に 表面に付けられたシリンダ− cylinder(訳注 584)の痕跡が 極めて印象的である。ホプリテ hoplite(訳注 585)とか 戦車とか アポバテス(軽業もどきの競技会)のある場面とかが、描かれている。

 

         《 第 5 室の 入り込み小室 》

○ 第 5 室に隣り合った入り込み小室に展示されている壺は、主として第二次世界大戦後の 1955 - 1960 年の間に アクロポリスの丘の南面で行われたギリシャの より近年の発掘作業中に出土したものである。これらは ジオメトリック期から B.C. 4 世紀に到る壺絵の発展を 総べて表わしており、品質に関しては 特別なものである。アクロポリスの丘の上で 1885 - 1891 年に行われた より年代の古い カバデイアの発掘作業中に 出土した小さい大理石の彫刻品は、中央の陳列ケ−スの中にある。

◎ No.6476 - 6476 A 同じ型から作られたニケ女神(勝利の女神)の小像 2 つ

○ 粘土(テラコッタ)製で、両手、両腕は 差し込まれた両翼と共に 今では無くなった。両脚をしっかりと下向きに曲げているのは、ニケ女神が天頂から 大地に降りて来ていることを示している。この作品は ロ−マ時代に作られたものではあるが、併し所謂<簡素なスタイル austere style(訳注 586)>の 今はなくなったが B.C. 5 世紀半ばに作られた 美しい原作を思い起こさせる。

◎  No.0641 小さいコレ−の頭部像

○ コレ−の小さい彫像の頭部像で、凡そ B.C. 490 年頃に キクラデス群島で作られた芸術作品である。この小さい顔面は 無邪気な外見をして 清純な微笑を浮かべており、娘らしい優しさと魅力とをふりまいている。

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