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アクロポリス美術館
 
 

◎ No.0883 ポセイドン神の二輪戦車の馬の右後ろ足

○ パルテノン神殿の西破風にあったものである。素晴らしいのは、その力強いモデリングであり、拡がっている馬の血管に見られる そのリアリズムである。

◎ No.0885 頭と手足のない 大きい男のトルソ像

○ ポセイドン神の身体で、パルテノン神殿の西破風の中央にあった。残念なことにはこの身体の像の大部分は 大英博物館にあり、此処には 漆喰の塑造物が置かれていて、その上に 大理石で出来た胸の部分が載せられており、この胸部は オリジナルな本物である。ポセイドン神の身体の後ろには、なくなってしまったり 又は大英博物館にあるフリーズの厚板の一部であった 断片が貼り付けてある。作品の細かい部分に良さを認め得る人たちには、この選ばれた幾つかの断片は、極めて特殊な重要性がある。ペンテリコス山産の大理石で出来ていて、B.C.440−432年に フイディアスの作業場で作られたものである。

◎ N0.1363 腰掛けた大きい婦人像の 下半身の部分像

○ パルテノン神殿の西破風にあった像で、腰掛けている姿勢の気易さと、婦人の着ている色々な衣服の 襞の処理が夫々違っている点に、特色がある。下に着ている軽やかなキトンの作りは、繊細な垂直の襞であり、上に着ている 重厚なヒマテイオンの方は 大きくて幅の広い襞になっている。

◎ No.0882 + 0884 馬の素晴らしい頭が 2つ

○ パルテノン神殿の西破風にあった ポセイドン神の二輪戦車の一部であった。

◎ No.0887 パルテノン神殿の西破風の南のコーナーにあった 男の像

○ イリッサス川を擬人化したものであるとする人もいる。表面は 火事に因る損傷を受けているが、柔らか味が残っており、偉大な年代の 偉大な作品の面影を残している。身体を窮屈に折り曲げており、膝から下で 右胸を大胆に折り曲げて 岩に腰掛けている貌と共に 特に印象的な作品である。

◎ No.0383 岩に腰掛けている 婦人の像の断片

〇 パルテノン神殿の西破風にあったものである。身体が横向きになっていて、襞の処理の仕方が 美しい。

◎ No.6510 蛇の巻き付いている 丸い木の幹の断片

〇 パルテノン神殿の西破風の中央にあった オリーブの木の一部分であろうとする説もあるが、残念なことに 余り確かではない。

◎ No.0881パルテノン神殿の東破風の北のコーナーにあった 婦人の身体の像

○ 前屈みになって 二輪戦車を西方に向かって導いている セレーネ女神の像である。

◎ No.1362 頭部のない婦人の大理石像

○ フイディアスが作り パルテノン神殿に置かれていた、金と象牙とで作られた アテーナ女神の立派な像の コピー像であろうかと思われる。頭部の他、その右手で女神が持っていた勝利の女神の像も、左手で持っていた盾も、どちらもこれ又 失われてしまった。この美術館には 本物の作品が多くあるとは言え、この作品は 余り沢山ある訳ではない コピー像の一つである。併し他面では このコピー像は、ローマ時代のものではなくて、B.C.5 世紀末頃に出来た とらわれていないコピー像なのである。

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