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アクロポリス美術館
 
 

◎  No.0864 3 人の若者のヒュドリアポロスたちの像

○水運び人のヒュドリアポロスたちが 3 人、襞が一ぱいに付いて垂れ下がっている 長いテユニックを着ていて、右肩と胸の一部分を 裸で残し、水の入った広口のヒュドリア hydria(訳注 604 -水甕)を 肩に担いで、しっかりと しかも静かに歩を進めており、右の方では 第 4 番目の若者が身を屈めて、自分の水甕を 他の者と同じように両手で肩に持ち上げようと 準備している。パンアテナイア祭の行進の中で起こった 寸時の出来事の場面であり、若者たちの気品のある動作によって この場面が祭典の愛すべき性格を持つに到っている。若者たちの顔の輪郭が 素晴らしい。クラシカル期のスタイルが 最高の水準に達していることが、窺われる。

◎  No.0865 行進に加わっている 6 人のタロポロスたちのグル−プ

○ タロポロスたちは オリ−ブの木を手に持った 年配の市民で、中年を過ぎているが、良く出来ている市民である。色彩の着いたオリ−ブの木を 手に持っており、ゆっくり前進していて、恰かも 静かに会話をするために 集まったかの如くである。長いヒマテイオンが 左肩を覆っているが、胸の所は裸で 剥き出しである。右を見ている者もあれば 左を見ている者もある。こちらの方を向いている一人は、頭に着けている王冠を きちんとしようとしているかの如き 単純な動作をしている。平面が次々に 入り組んでいるかの如きマナ−が、注目に値いする。

◎  No.0871 二輪戦車を曳く馬の像

○ 一頭の馬の上に 更に他の馬が重なって彫られており、これらの馬の向こうに 若者の身体があって、平面との素晴らしい相関を創り上げている。

◎  No.0872 若いアポバテス(軽業師紛がいの兵士)の像

○ 厚板の左の部分に描かれていて、アポバテスは 襞の多い 短い下着のキトンを着て、ヘルメットを冠り 盾を持っている。中央から下の部分が 旧(もと)の原物の部分で、同じ厚板の上半分は ロンドンにあって、ここには摸作が置かれている。隣りの厚板に アポバテスの動きが もっと良く見られる。真ん中では 右の方を向いた若者が、馬に掛かりっ切りになっている。

◎  No.0874 右の方を向いて行進する将軍の像

○ 身体を幾らか 後方に傾かせて、左の方に向かって 馬が曳いている二輪戦車を 一線に並べようとしている。

◎  No.0875 左に向かって進んでいる 音楽家たち

○ ライア lyre(訳注 605)を手にしている。襞が様々であり、その姿勢も 様々である。

◎  No.0876 左の方に向かって進んでいる徒歩の男

○ 長いヒマテイオンを着ている。頭部が残っていないが、ヒマテイオンの襞が、豊富で 素晴らしい。

         ○ 西 面 フ リ − ズ

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