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アクロポリス美術館
 
 

(訳注 560) トロイロス Troilos
トロイ王のプリアモス Priam とヘカベ Hekabe との子で、彼が 20 才になれば トロイは陥落しないという予言があり、泉の傍らで 彼を見て恋したアキレウスが テユムブレThymbre のアポロ神殿で槍で突き刺したため、 20 才になる少し前に殺されたと言われる。

(訳注 561) ゲイソン geison(page 42 図 05 参照)
古典建築で 壁面や柱身の表面よりも張り出している コルニス(軒蛇腹)又は破風の三角壁よりも張り出した コルニスによって出来る 平らな部分を言う。複数形は ゲイサ geisa である。

(訳注 562) テラコッタ terra - cotta
<赤土素焼き>の意。建築物の外装用、特に陶壁、蛇腹、柱頭などの複雑な模様のある 大型の粘土製品のことで、石膏原型に土を押し付け、空洞のある形状を作って 焼成したもので、半光沢の釉薬(ゆうやく)を施したものもある。石器時代から作られ、ギリシャでも B.C.7 世紀にはタナグラ Tanagra 始め 各地で素朴な神像その他の小像が作られ、ヘレニズム期には 地中海沿岸都市に拡まった。

(訳注 563) ペルシャの石積み Persian rubble
B.C.479 年に ペルシャ軍が敗退して 撤退した後、テミストクレスがアクロポリスの丘の北面と北西面とに 新しい壁面を築いたが、ペルシャ軍の破壊行為を永遠に思い起こすべく、アテ−ナ・ポリアス神殿のポロス石砕片や 旧パルテノン神殿の石材を城壁に組み込んだために このように呼ばれた。

(訳注 564) テ−ベ Thebes(page 41 図 04 参照)
古代ギリシャのボエオテイア地方 Boeotia の都市国家である。アテネ及びスパルタと勢力を争って エパミノンダス Epaminondas の下に 全ギリシャを支配するに到ったが、後にアレキサンダ−大王の軍に滅ぼされた。

(訳注 565) オエデイパス Oedipus
テ−ベの創始者のカドモス Kadmos の後裔で、テ−ベ王ライウス Laius とイオカスタ Iocasta との子である。神託の宿命によって 出遇った実父を殺し、スフインクスの謎を解いて、知らずに母を妻とした。後に 素性が明らかとなって、自ら目を盲いにし、王位を棄てて 国外に去った。

(訳注 566) サイレン Siren
上半身は女で 下半身は鳥の形の 人を魅する歌い手の 海の怪物である。スキュラ島 Skylle とカリュブデス島 Charybdis の近くに棲み、その歌を聞いた船乗りは 惹き付けられて 島に上陸して死んだとされる。ム−サ Musa の一人の子とされ、次第に美化されて、音楽の代表者となった。

(訳注 567) エキセキアス Exekias
B.C.6 世紀後半アテネで活躍した 黒絵式の陶工兼陶画家で、赤絵式の創始者<アンドキデス Andokides の画家>の師とされる。人物や衣装を 細密画風に描写して、黒絵式陶画技法の完成者である。神話のモチ−フを 心理描写を使って劇的に描き、クラシカル期の美術の先駆をなした。

(訳注 568) オネトリデス Onetorides
エキセキアス Exekias の使用したカロス名である。

(訳注 569) レダ女神 Leda
アイトリア Aitolia 王テステイオス Thestios の娘で、ヒポコ−ンたち Hippokoonに追われて父の客となった テユンダレオス Tyndareos の妻となった。ゼウス神が 白鳥の姿となって彼女と交わり その間に生まれた子が、ヘレネ− Helene、カスト−ル Kastor などと言われる。

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