(訳注 581) ペタソス petasos
ヘルメス神の帽子で、山の低い つばの広い古代ギリシャの帽子を言う。
(訳注 582) ヒッパレクトリオン Hippalectryon
頭部と前脚とが馬で 胴、後ろ脚、尾が鶏の怪物で、ペルシャにその原形があったらしいが、これに関する神話も 伝説も無い。
(訳注 583) ピトス pithos
土製の広口の大甕で、古代ギリシャ人が 酒、穀物などの保存、死者の埋葬などに用いた。 pithoi は その複数形である。
(訳注 584) シリンダ− cylinder
バビロニア Babylonia、シリア Syria で用いられた円筒形の石印で、楔形文字の刻んである土器で 粘土文書に押したり、護符として用いた。
(訳注 585) ホプリテ hoplite
古代ギリシャの装甲歩兵で、鎧、兜を身に着け、盾と剣と槍とを持った完全武装の兵士で、騎馬を持たないが 武器を自弁出来る第三階級のゼウギタス Zeugitai 市民がなった。密集隊 phalaux を組んで 長槍で突いた。
(訳注 586) オ−ステア・スタイル期 Austere Style
シビア・スタイル期 Severe Style(訳注 242)と同義である。
(訳注 587) コリント Corinth (page 41 図 04 参照)
古代ギリシャの都市国家で ギリシャ本土とペロポネソス半島とを結ぶ コリント地峡南端にある。早くより海上に活躍し、B.C.7 世紀半ばから 6 世紀初め その全盛期を迎えたが、後次第に圧迫され、ペロポネソス戦争で 植民地と海上の商港を失った。
(訳注 588) アラバスタ− alabaster
<雪花石膏>のこと。微細な粒子から成る石膏で、滑らかで 白く、半透明のことが多く、ランプ台や 小立像などの彫刻材料にする。
(訳注 589) ロ−トロポロス loutrophoros( page 44 - 45 挿絵 01 - 02 参照)
首が長く 口が広く 2 ケの把手の付いた 古代ギリシャ・ロ−マの水甕で、結婚式前夜の儀式的沐浴用の水を運んだ。未婚のまま死んだ場合には その墓の上に置かれた。
(訳注 590) ピュクシス pyxis ( page 44 - 45 挿絵 01 - 02 参照)
<羅針盤の箱>の意で、小箱又は宝石入れのことを言う。ピュクサイド pyxide はその複数形。張るの地平線近くにのぼる星座で、ギリシャ伝説の遠征船アルゴを象った 巨大星座アルゴ座とギリシャ時代に呼ばれた 星座の東北の一部で、他の 3 星座<鞆(とも)><竜骨><帆>と共に 同じ星座を構成している。
(訳注 591) スキュフオス skyphos ( page 44 - 45 挿絵 01 - 02 参照)
酒を入れる部分が深く、2 本の把手が縁から水平に突き出している 古代ギリシャ・ロ−マの大杯で、底は平底又は台足底である。
(訳注 592) ピンアックス pinax
その上に絵とか彫り物とかの付いている 浅くて広い皿や大皿を言う。
(訳注 593) ア−ケイズム Archaism
<擬古主義> 用語や形式の点で 古いものを再現したり 真似たりする傾向を言う。この風潮は 特に 18 世紀の新古典主義の年代に見られた。
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