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(本文訳注 80) メロス島 Melos  ( page 27 図 01 参照 )
ギリシャの南部 キクラデス群島の南西端の火山島で、イタリ-語名はミロ島 Milo。面積 158 平方 km.で、人口 5 千人弱。テイラ島 Thira(サントリニ島 Santorini とも言う)とド-デカネス群島 Dodecanese Islands のニシュロス島 Nisyros とを結ぶ 火山帯に属する。古くはキクラデス文明の中心地の一つで、東岸で産出する黒曜石が エ-ゲ海各地に広く輸出された。中期ミノア文明、後期ミュケナイ文明とも密接な関係があり、北岸にキクラデス文化の代表である 3 つの重層した町邑より成る フイラコピ Phylakopiの遺跡がある。ドリス人の移動で 本土のラコニア地方から来たドリス人に占領され、B.C.416 年には アテネに攻略されて、住民が虐殺された。B.C. 405年 スパルタがアテネから解放し、原住民を再び戻した。

(本文訳注 81) テネア Tenea
ペロポネソス半島のコリントの近くにあり、コリントの彫刻家の作ったク-ロス像が  1846 年にここで出土した。これは B.C. 550 年頃の作品で、盛期ア-ケイック期のク-ロス像の代表作の一つとされている。

(本文訳注 82) コリント Corinth  ( page 27 図 01 参照 )
ギリシャ本土とペロポネソス半島とを結ぶコリント地峡の南端にある古代ギリシャの有力な都市国家で、青銅器時代は ミュケナイの勢力下にあった。歴史時代は 早くから貿易と商工業特に製陶業で栄え、B.C.7 世紀半ばから 6 世紀始めのキュプセロス Kypselos、ペリアンドロス Periandros の父子僭主時代に その全盛期を迎えたが、後次第にアテネに圧迫され、ペロポネソス戦争で植民地と海上の商港を失った。B.C.540 年頃のドリア式アポロ神殿、アゴラ、商店、柱廊、泉屋、バシリカ basilica、劇場、オデイオン odeion などの廃趾が 現在もある。ヘレニズム時代から ロ-マ時代にかけて 再び全盛期を迎え、当時の世界有数の商業市となったが、中世以降は衰えた。

(本文訳注 83) オルセ-ル Auxerre
フランス中部ヨンヌ県 Yonne の県都で、低ブルゴ-ニュ地方 Bourgogne の首都である。人口は凡そ 4 万人。古代ロ-マ人が城郭都市として築き、ロ-マ公道上の町として 古くから交通の要衝であった。

(本文訳注 84) アルテミス女神 Artemis
ゼウス神とレト女神 Leto との娘で、アポロ神の双生の妹である。先住民族の女神らしく 誕生・多産・子供の守神で、エフエソスでは多くの乳房を持つ 偉大な母の神として崇拝され、マルセイユ Marseille を経てロ-マに入って ダイアナ Diana と同一視された。又月の女神セレ-ネ及び月と関係のあるヘカテ女神とも屡々同一視された。神話では うら若い美しい処女の狩人で、猟犬を伴い ニムフたちに取り囲まれて 山野を駆け巡る。産褥にある女に 苦痛のない死を齎らすのもこの女神である。狩猟の女神で、森林・野獣・羊の守護神で、持ち物は普通 三日月に弓と箙が添えられる。

(本文訳注 85) シフノス島 Siphnos  ( page 27 図 01 参照 )
キクラデス群島の西南部 メロス島とパロス島との間にある 面積 73 平方 km.の小さいギリシャの島で、古代には金山、銀山で有名であった。B.C.525 年にサモス島人に襲われて没落した。カマレス Kamares とアポロニア Apollonia の 2 つの町がある。

(本文訳注 86) エレトリア Eretria  ( page 27 図 01 参照 )
ギリシャのエウボエア島の中西部海岸、アッテイカ地方の対岸に当たる所にある古都市で、現在はネア・プサラ Nea Psara と呼ばれる小村である。ホメロスの詩にも出て来る古い町で、商港として栄え、B.C.7 世紀には エ-ゲ海北岸に 幾つかの植民市を建て、商業同盟の中心となったが、その後は余り栄えず、B.C.490 年には カリュトス Karystos と共に ペルシャ軍によって破壊された。

(本文訳注 87) コレ- Kore -少女
ギリシャ神話では 地女神の若い姿、すなわち地少女を言い、例えば アテ-ナ女神はアテナイの<コレ->である。併し、ギリシャ神話では 地少女の最も代表的なのは デメテル女神の娘であり、この少女が地下の女王ペルセフオネと同一視されて、普通<コレ->と言えば ペルセフオネ女神を指すようになった。

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